「じゃっ、後でね~」






由衣はルンルン気分で、
自分のクラスへ行った。





…イケメンさんがいたとしても!


私の生活には、なに一つ変わらないんだから!




教室へ、一歩踏み出すと…





「「「キャァァァ!!!」」」




女子の黄色い悲鳴が、
私の耳へ突き刺さった。







なっ、なに!?



目線を向けると、女子の固まりと
黒髪のイケメン男子が、
笑顔を振り向いていた。



もしかして…
あれがオオカミ王子?