飛鳥「ここがA組だ。声かけたら入ってくれ」
凜華「はい、わかりました」
飛鳥「おーい静かにしろー。今日は転校生を紹介する」
「転校生?どうせ男だろー?」
「興味ねえー男なら帰るわー」
飛鳥「でてきてくれ」
ガラ…
一気に静かになった。
あんなにザワザワしてたのに
「え、女?」
「ちょー可愛い」
「彼女にしてー」
なんなんだ。ここの生徒は。
凜華「櫻井 凜華です。よろしくお願いします」
「櫻井?」
「え…まさかな?」
飛鳥「はい、静かにしろー。席は…」
透「こっちこいよ」
ガタっと立ち上がった男性を見ると
先ほど理事長室を教えてくれた、
神崎透さんだった。
飛鳥「じゃあ、透の隣な。ちょうど空いてるし」
神崎透さんの隣は一番後ろで窓側。
私は窓側か。よかった。
透「よう、また会ったな。凜華」
凜華「…そうですね、神崎さん」
透「透でいい」
凜華「はい、透さん」
透「さんいらない」
凜華「…?わかりました」
さん付けじゃなくていいんだ…
初めて男性に、さん付けしない。
それにしてもどうして、こんなに席が空いているんだろう。
私の前、斜めは空いてる
□ □
□ □
■ ■←透
↑
私
休んでいるのかしら?

