透「櫻井 凜華。…まさかな」



透は1人静かに呟いていた。






〜理事長〜


凜華「…やっとついた。あれから何時間かかったのだろうか…」


コンコン


玲「はい。どうぞ」



凜華「玲さん、わたしです、凜華です」


ドアを開けたら飛鳥さんが目の前に立っていた。


凜華「…え、」



ぎゅ…


飛鳥「凜!いつまで経っても来ないから心配したぞ!」


凜華「飛鳥…さん、苦しいです。離して下さい」


飛鳥「あっ、すまん!」



いきなら抱きしめられると驚く。
ほんとに飛鳥さんは心配症なんだから。




玲「よく来たな、凜華。迷ってたのか?」



凜華「はい。でもさっき、神崎透さんに理事長室を教えてもらったのでここまで来れました。」


玲「…透が?」


飛鳥「あいつがな、珍しいな」



凜華「……?どうしたんですか?」

玲「…いや、なんでもねえ。凜華、お前のクラスはA組だが、とんでもねえ奴らがうじゃうじゃいる。」



凜華「うじゃうじゃってどういう意味ですか?」



飛鳥「正確に言うと暴走族に所属してるやつらがいるってこった」


玲「それもこの学校には女子はいねえが、上手くやっていけるか?」



ほんとに女子がいないんだな…。
やってけれるかな。



凜華「大丈夫だと思います」



玲「なにかあったらいつでも理事長室にきてもいい。」


飛鳥「俺はお前のクラスの担任だから安心してくれ」



凜華「わかりました。」



玲「それじゃあ、もうSHR始まるから行ってこい」



私は飛鳥さんと2年A組に行きました