「祐也先輩〜帰りますよ〜」




そう言って保健室の扉を開けた




「あら?愛希ちゃん
今日はあのバカ来てないわよ〜」




平和平和。って言って先生は
笑いながら仕事を再開してた





ん?なんでいないの?
いないことなんて初めてじゃないかな



「失礼しまし…」



保健室を去ろうとしたとき


机に向かって作業してる先生の指に
光るものが見えた



「先生…?
その指の…」




「あれ?あ、まだ1年の間では
話題になってないのかな?
あのね、実はね…」