「先輩」



「ん?」




泣きながら話す私に
先輩は頭をポンポンしながら
聞いてくれた




「先輩が私の頭をくしゃくしゃするのが好きです。嬉しかったです。」



「うん」



「先輩の甘いコロンの香りも
大好きです」



「愛希ちゃんの好みでよかった」



「先輩と一緒に帰るの楽しみでした」



「俺は毎回ドキドキしてたよ~」



「先輩が先生と楽しそうに
話してる時は、悲しかったです」



「うん、ごめん」



「…先輩、卒業しないでください」


大泣きしながら言う私


「…」


何も言わない先輩


「好きなんです、先輩が」


「...」


その瞬間抱きしめる力が
強くなったのは気のせいじゃない


「愛希ちゃん、俺
大学行っても連絡マメだよ?
1人暮らしもするから
お家いつ来てもいいよ?
寂しいなんて思わせないよう
頑張るから
すきなら俺と付き合ってよ」