「じゃあ、また明日」




「いつも送ってくれて
ありがとうございました」




「姫を守るのが役目だからね」




ってかっこつけて冗談を言う先輩に
私も一緒に冗談を言ってみた





「ごくろう。
今度褒美を与えよう。」




なんてふざけてみた




すると先輩は





ぎゅっ





私を抱きしめた





「祐也先輩…?」





「褒美は愛希ちゃんの愛のハグで」




なんて耳元で言われたら
私はなにもいえないよ





「じゃあね
俺は愛希ちゃんとの出会いを
思い出しながら寂しく帰るよ」




って私を離して
泣きマネをしながら帰る先輩




「さ、さよなら」





先輩、抱きしめられたら
私は明日先輩を笑顔で見送れない





行かないで




ってその背中を追いかけたくなるよ