「今から午後の部だ」

ブロック対抗応援合戦

黄色、青、赤の順番で披露していく。

三ブロックともグレイ度が高い。



次は、三年生女子のダンス。

ブッサイク、ブサイク…

歌が始まり、無我夢中で踊る。

「ありがとうございましたー!」

よーでるよーでるよーでるよーでる…

この音楽で退場する。



私は次の組体操の方が楽しみだった。


次々にわざを決める男子。


かっこよくないやつも、これだけは輝いて見える。

私は、松坂くんを釘ずけでみていた。


笛の合図で退場し、体育祭で一番目盛り上がるブロック対抗リレー。

もちろん、足が速い松坂くんも出る。

各ブロック、陸上で足の速い、トップ４が走る。



「ゆな!応援してこい！」

かのの言葉で動いた私。


ありがとう。かの。
心の中で呟いた。


「おー、谷山!！」


「松坂くん!」


「おれ、以外と今緊張してる」

と言って、笑顔を見せる。


「松坂くん、頑張ってね。応援してる」


「ぉう!任せろ」


一年、二年が走り終わった。
青ブロックは、一年は1位だったが、二年は、ドベだった。


次は三年生。

三番目に、足が速い坂田が走る。

ぐんぐん追い上げて次のバトンを渡そうとしたら、バトンが落ちた。


みんな、「あーーーー!」

って言っている声が聞こえる


その間に追い越され、そのまま、アンカーの松坂くんにバトンが渡された。


「松坂くんがんばれーーー!」


私も必死に応援した。


すると、みんなをあっという間に追い上げ1位でゴールした。