兄貴からもらったお守りを握って、泣いている雫。 ずっと、ずっと、苦しかったはず。 大好きなやつが死んだら、誰だって苦しくて辛くて悲しい。 俺だって、兄貴のこと大好きだった。 兄貴から雫のことを聞かされたのは、俺が中学3年生の頃だった――。