前の順番の歌手の歌が終わった。 次は私の番――。 「続いては、今、若い人に大人気のシンガソングライター!雫さんの登場です!!」 わっと歓声が巻き起こる。 私はステージに立つと、瞳を閉じた。 「……この歌はある人の事を想って作りました。あなたの大切な人を思い浮かべながら、聴いてください。『Dream。~君と私の応援歌~』」