* 信太と雫の病室に行くと、雫がベッドから起き上がっていた。 「……雫。」 俺の呟きに雫がこっちを見る。 頼むよ。嘘だと言ってくれよ。 記憶喪失だなんて……。 「……湊くん。雫は……」 心春先輩が泣きながら俺をみた。 その涙が、今目の前にある現実を俺に突きつけている。