「仕方ねえな。俺たちの足、引っ張んなよ。」
「よろしく。先輩!」
勇人くんや甲斐くん、裕也くんたちが信太の周りに集まる。
その光景をみてると、なんだか涙がでてきた。
「よかったね。信太……」
これで、本気で野球ができるんだね。
「……また泣いてんのかよ」
湊くんが呆れ顔で私をみた。
またって……。
涙を拭って、イーッと歯をみせる。
「いいじゃない!泣いても!……ありがとね。湊くん」
「別に。本気で野球したいやつに悪いやつはいねえからな」
そう言って笑った湊くんが、とても眩しくて……。
この人を好きになってよかったって、本当にそう思えたんだ――。

