「竜が腹いせに、綾野の足にわざとボールを当てたんだ。……でも悪いのは竜じゃねえ。竜を止められなかった、俺の責任だ。……本当にごめん」 信太が湊くんに頭を下げた。 人一倍プライドの高い信太が、頭を下げるなんて。 「……お前は、本気で野球がしたいんだろ?」 湊くんが信太に聞いた。 信太が頭を下げたまま、力強くうなずく。 「なら、俺たちの高校にきて、俺たちの野球部に入らねえか?」 「えっ?」 その言葉に私たちは目を丸くする。 信太が、私たちの高校に?