それと同時に拭ったはずの涙が頬を伝った。 私には、祈ることしかできないの? 湊くんを助けることができないの? 神様。お願いだから。 「私の大好きな人を奪わないでっ……」 もどかしい。 今すぐあなたのもとに行って、手を握って笑いたい。 あなたの笑顔がみたい。 『心配すんなよ。大丈夫だから』 あなたの声で聞かせて――。 湊くんまで、私のもとからいなくならないで。