「雫……好きだよ」
「私もす……」
私の言葉は湊くんの唇によって塞がれた。
全身に電流が走ったような感覚。
私……湊くんとキスしてるんだ。
唇がゆっくりと離れると、湊くんがじっと私を見つめた。
なんだか恥ずかしくて、目線をそらしてしまう。
ふいに視界に入ったものに、私は「あ……あ……」と口をパクパクさせた。
「ん?どうした……って……げっ」
湊くんもそれに気づき、顔を真っ赤にさせる。
部室のドアから中をのぞく、野球部員の姿……。
ま、ま、まさか!!!
今のキス、見られてたのー!!!??
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…