「湊のためにもう一回言う。相手は、星蘭高校だ。」 星蘭高校……。 ここらでは結構有名な高校だ。 その理由は、乱暴な野球部にある。 勝つためならどんな手段も選ばない。 ずるをしてでも勝とうとする、そんな野球部がある高校。 「みんなも知ってるだろうが、非常に危険な高校だと思う。それでも、俺たちは真っ向から戦うぞ!いいな!?」 「はいっっ!!」 透先輩の声に部員全員がうなずいた。 始まるんだ。俺たちの戦いが……。