そう。
俺達は、あの日から今日まで、放課後はずっと栗原からのパワハラを受けてきたのだ。



それもあともうすぐで終わるという時に、ボイコットしたらどうだろうか?



「謝恩会は今年は中止して、代わりにパアーッと血祭りに変えましょう!」



なんてことにもなりかねない。



こういう生徒の悩みを救ってくれるはずの会長、浅川も栗原の前だと



「イエス・キリスト!」



としか言えなくなるから、悲しい。



影の支配者を怒らせるのは、まずい。
死活問題だ。



「というわけで、どうやって逃げ出すかだ。なんか意見ないか?」



「はい!」



「はい、キャラ投票最下位候補のお前!」



「チャイムと同時に思いっきり逃げる・・・はどうでしょうか?」



「逃げても月曜日になれば、血祭りだ。却下。他には?」



「はい!」



「はい、デブキャラのくせして、今までの作中で食べているものが魚肉ソーセージだけの貴様!」



「仮病を使うというのは・・・」



「栗原をなめるな。やつは、吐血しても許してくれん。他には?」



「はい!」



「はい、作者が一番扱いにくいキャラのうぬ!」



「フッ、正直に・・・」



「座れ!そして、母国へ帰れ。他に?」