「続き、読むよ?」



「ああ」



「えっと・・・これは・・・」



元気が黙り込む。



「どうした元気?」



「・・・来た」



え?何が?



俺は、元気の持っている紙を奪い取り、読んでみた。






【料理が上手くなってお母さんに喜んでもらえますように 1年 青葉 可菜】






「青葉・・・誰だ?」



「ええー!?ジロー知らないの?青葉ちゃんだよ。青葉 可菜(あおば かな)。1年生のアイドルで、男子人気がかなりあるっていう」



「ん?・・・ああ、そういえばいたような・・・で、それの何が"来た"なんだ?」



「馬鹿だなージロー。アイドル級の美女が料理うまくなりたいんだよ?」



「あ、そうか!」



「そう。俺の土俵です!」