「今の聞いたか?」



3人が頷く。



「まさか、トマトスプラッシュ3世か?」



俺の言葉に応えるように、「ニャー!ニャー!」と今度ははっきり聞こえた。



「ここだ!この教室のどっかにいる!」



佳祐の言葉にみんなが躍起になって探す。



冷蔵庫の裏、ゴミ箱の中、机の下・・・



しかし、見つからない。



まさか・・・



俺の中で微かに頭によぎった場所がある。



俺は、調理室の隣の準備室に耳を澄ませた。



「ニャー、ニャー!」



「おい!お前ら!」



俺の声で3人が準備室の扉に聞き耳を立てる。



ここだ。
準備室にいる!