「エサなら多分、調理室だね!」
元気の提案で調理室に忍び込んだ。
調理室の冷蔵庫には、たまにいろんな食材が残っていたりする。
それを無断で使って、時々、元気がここで料理を作ってくれるのだ。
元気は、グルメなデブだ。
料理もかなりうまい。
「あった。冷蔵庫」
元気が冷蔵庫を開け、中を見るが、トマトしかなかった。
トマト。
トマトスプラッシュ3世・・・
「トマトスプラッシュ3世って、実はトマトが好きなんじゃないか?」
俺がボソッとつぶやくと「まさかー」という空気が流れたが、微かに、
「ニャー!」
という声が聞こえた。