そして、昼休み。



イツバカメンで集まってデモの音源を聴くことにした。



「うん、結構ノリ良くていいんじゃね?」



「フッ、これは心が躍る」



「うん!あとは、歌詞があれば完璧って感じかな!」



と3人にも好評。



そして、肝心の歌詞なのだが、



「実は、全部の授業使って書いてきた!」



「「「おおー!!」」」



そう。
俺は、デモ音源を聴きながら、今日はおしっこもしないでずっと机に着いて歌詞を考えていた。



担任からも



「お前、酒でも呑んでるのか?」



と聞かれるほど、俺が真面目にノートを板書していると思い込むほどで、そんな会話があったことすら知らず、休み時間、雫に聞いて知ったほど、俺はやればできる子なのだ。



そして、その努力の結晶がこれである。