「ジローちゃん・・・」 凛子が俺の顔を覗き込む。 これって、まさか、チュー!? いやいや、でも幼馴染だし、でもでも、凛子は俺のことこんなにも強く強く抱きしめてくれてるし、力が強すぎて、浮いているような、腰が砕けていくような・・・ 次の瞬間、俺は、青空を反対向きに見たと思ったら、思いっきり頭を地面に打ち付けられた。 「何よ!話してくれてもいいじゃん!馬鹿!死ね!」 これがメジャーリーグなら、軽く2000本安打を達成しているレベルに俺は投げられている。