連れて行かれたのは教室・・・とはまるで言いがたい部屋だった。

火帆「貴女は魔法科学部から入学案内書がきたでしょう?」

私はスクールバックを漁り、手紙を引き出す。

真夏「これですか?」
火帆「えぇ。差出人が幻想高校魔法科学部からでしょう?」

手紙を裏返して右下を見ると、<幻想高校魔法科学部>と書かれていた。

火帆「書いてあったでしょう。ここが魔法科学部の教室よ。魔法を使ったりするから散らかっているけどね。」

私は散らかっている教室を見回して、1つの空いている席を見つけた。

真夏「ここが私の席ですか?」
火帆「そうよ。じゃあ私はこれで。このあと魔法の試験があるから心の準備をしておいてね。」

そう言うと教室を出ていった。
火帆先輩の出ていった方向を眺めながら空いている席に座った。