うちらの都合にあわせて、
出入り業者の印刷会社さんの営業マンさんが来てくれて、
レイアウトを決める割り付け用紙と、
17文字で改行されている原稿用紙を渡された。

割り付け用紙は、
写真や文章が入る場所を、
印刷会社に指定するための設計図みたいなもので、
本文が、17文字で改行されて、
25行が四段入るようになっている。

写真の対角線に、
斜めに入れた線が、
縮尺できる寸法なので、
本文に合わせた高さにして入れる。

まだ私は、編集の授業を受ける前だったので、
そういったオーソドックスな発想よりも、
枠にはまらない発想で、
後日自由に割り付けしてしまった!?

印刷会社さんは、
そんなムチャぶりを
極力採用してくれて、
現場の職人技で、
応じてくれた。

印刷会社さんのお陰で、
表紙を入れた8枚の頁が、
雑誌の最低枚数で、
頁数を増やす場合は、
4の倍数ずつ増やすのだという事も分かった!!

こうして、
学生課から、
学生委員会という、
専門学校の生徒会会長さんや、実行委員さんに当たる人たちが、
タバコの記事を丸投げされて、
編集会議に加わり、
印刷会社さんは、
学生委員会&学生課と、
雑誌部の両方から記事をもらいにまわる事になった!!

私は、編集会議で決めた取材の下調べに、
初めて来た地域の歴史から調べたり、
指定店の位置を確認しに行ったり始めた!!

Yくんが、指定店の取材に、
カメラマンとして、
同行してくれた。

OO部長は、
江ノ島を取材に行ってきた。

先生たちに記事を依頼するのに、
担任の先生や、
O先生の隣の席の先生とか、
ツテを使ったり、
また、知らない学部の先生は、
鉛筆を倒して、
倒れた方の学部の先生……という風に、
決めさせてもらった。

快諾してくれたかと見えて、
実は渋々な記事が出来上がったり、
とてもためになる記事がもらえたり、
依頼があいまい過ぎて、
文句たらたら言う先生だと思ったら、
内容は素晴らしい記事だったりと、
バラエティーに富んだ記事になった。

私は、専門学校の街になる前にあって、
別の地域に引っ越した企業に出向いて、
昔に企業があった頃の話を知っておられた方に
取材させてもらったりした。

学生だから、
色々失敗しても、
まぁ、許される。

社会人になる前の度胸をつける事になった。