水泳部仲間のうち、
二年で同じクラスになったkくんと席が近くになった。

小学生の新聞係りのメンバーは、
私立中学に進学したので、
このkくんは、別人なの。

kくんは、背が低い。
顔も色白で、
まだ幼さが残り、
先輩たちに、
小学生以下扱いされる。
よく独り言をよくつぶやくが、
よく聞いていると、
結構オヤジギャグを言っている。

「内容が無いよ〜。」

声変わりしていない高めの可愛らしい声でのつぶやきは、
よく聞いていると、
可笑しい!

私はたまにツボにはまる。

私がウケると、
kくんはにやにやしていた。


一年生の時に、
面白い先輩と思っていたT先輩の後を
私はいつも追いかけて、
追い付かなかった。

T先輩は、走っても、
泳いでも、
速かった。

一年生の時は、
まだ小学生の延長で、
ちょっと気になる男子の範囲だったけど、
ある夏の始めの部活が終わった頃に、
名札が校庭のボールよけ網に引っ掛かって、
あたふたしていた時に、

やっと外れて、
ふと昇降口を見たら、
T先輩が来た!

「お疲れ様です!」

と、挨拶したら、

「貴女も早く彼氏つくりな!」

と、肩を抱かれた!

「え!?」

今までは、
何とも感じなかったのに、
急に、
電気が走ったような感じがした!

T先輩への初恋の始まりだった。

この時、
T先輩は、
マネージャーとして、
中途入部していたC先輩と、
この時付き合っていて、
皆に隠れて、
キスしてきた直後だったそうだ!?

そんな事は全然知らなかった私は、
T先輩の男の色気に
ときめきを感じていた。