夜の街。

ネオンが輝くこの街で、

今日もまた、

夢を売る。




『華恋さん、お願いします』

ボーイの一言で

あたしは立ち上がる。


「はーい」


視界を高めるピンヒール。

黒のロングドレスを身にまとい、

首には派手めのネックレス。

動けば揺れる、ピアスをつけて

巻いた髪をアップにまとめ、

一歩ずつ、歩き出す。






『あれがNo.1の華恋か』

チラチラと聞こえる周りの声に見向きもせず


目的の場所へと足を進める。







「いらっしゃいませ
club‐nightqueen‐へようこそ」…