「 雨、結構やばいな…

     「傘持ってきといてよかった」

      そんなことを考えながら靴を履く
     
     「あっ」
       
   雨をじっと見つめている娘がいた

       「男子に人気の 浅本 結葉だ」
 
      小柄な体型に、栗色のふわっとした髪、大きな目に白い肌、

           誰が見ても美少女と言うだろう

       「傘がないらしい、貸そうかな、でも急に話しかけたらビックリするだろう」

        
   
       でも、話したくなってしまった。

        

   奏葉  「 傘持ってないの?  貸すよ。」

   結葉 「えっ? あなたが濡れちゃいますよ。」
   
………………………………………………
    

     俺はあの後、家が近いからって嘘をついて雨の中を走っていった


     
    「 浅本結葉 可愛かったな……… 」


     えっ?!   今、俺は何を思った?

     
     ここから、俺の何かが動き出していたんだ…… 



     でも、このときはまだ自分の気持ちに気づかない