知ったのは、あの雨の日から2日たった日…
ホームルームが鳴るまで私は中学から親友の星奈と話していた
学校内では、女子たちが誰かにキャーキャー言ってる
結葉 「星奈、みんな、誰のこと言ってるの?」
星奈 「吉倉奏葉だよ。」
結葉 「誰? 初めて聞いた。」
星奈 「同じ学年だよ。入学してからずっと騒がれてるよ」
結葉 「へぇー、そんな人が同じ学年にいるんだー
」
星奈 「吉倉奏葉は、顔も、頭脳も、運動神経も、何もかもが完璧なクール男子らしいよ」
結葉 「へぇー、すごい人だね。」
星奈 「でも、女子の前で笑ったことが一度もないんだって」
結葉 「えー! じゃあ、見れた人、幸せになれるかもね」
星奈 「なに、神様みたいになってんの!」
結葉 「あはは」
星奈 「あっ、もうチャイム鳴るからあとで」
結葉 「うん」
授業中、傘を貸してくれた君のことを考えていた

