理沙と見た目からしてチャラい
須藤君はびっくりするくらい意気投合中




私はそんな二人をよそに、
ただまっすぐ前を見て二人の会話を
黙って聞いているだけで……。。。





「 はい、そこ次名前は??」






気づくと自分達の順番にきていた。
私も理沙も先に教室に入り席についた。






理沙とは席が離れてしまった。
しかも私ってば運悪く一番前の席。






右隣の女の子がにっこり微笑んでくれ
私も微笑み返した。






すると、教室に入ってきた須藤君。
私を見るなりにっこり笑ってきた。







「 美月ちゃん一番前?!」


「 … はい。 」





極力…話をしたくない人。
返事だけして下をむいた。







「 こっちの隣、公彦だから(笑) 」


「 え?? 」


「 ははっ…二人共一番前(笑) 」







私の左隣はまだ誰も座ってなくて…
チャラい見た目の須藤君いわく…
この席は…米山君の席らしい。








すると、スッと現れて確認する事なく
左隣の席に座る米山君が私の視界を
独占して…こちらをチラっと見た。






ーーーー ドキ







特に意味もないとは思う。
でも目があっただけで胸がギュッと
誰かに握られた感覚の痛みが走った。






頭を軽くまた下げてきた米山君。
私も頭を下げて、前を見た。








なんとなく…
なんとなーく…
感じた、新しいこの痛み。








チラっと隣を見て見る。







その瞬間、窓から入ってきた陽射しが
教室を照らして私の視界に入る彼も
私も照らしだされていた。








米山君の横顔に引き込まれた。







それと同時にまたチクチクする
胸の痛み。ドキドキ…自分でもわかる
こんなにも強くて早い鼓動の響き…。








キラキラ輝く光の中にいる米山君に
私は、私は、、一目惚れという
生まれて初めての気持ちを抱きました






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