汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ



そう言って和樹さんは、私に新作らしい小さめのチョコケーキを出してきた


「う…。」


ケーキ、しかも新作。大好きなチョコ


いやでもこんなのに釣られる私じゃ…




釣られた私でした。


「…っておぉぉぉぉい!だめですよ、和樹さん!」


それに何ちゃっかり私の隣に座ってるのさ。


「どう?美味しい?」

「か〜ず〜き〜」

やばい、庵怒ってる。なんで?


庵を無視してるよ、和樹さん。え。だめでしょ。


「いや!美味しいですよ、そりゃあ!
だけど、私1人だけ仲間外れじゃないですか」


ケーキを切ろうとしたフォークに力がこもる。


「なーんだ。そんな事。それは大丈夫だよ」


そう言って彼はにっこり笑った。


何をもって大丈夫と言っているのかはイマイチ分かんないけどその笑顔で全てが帳消しだよ。もう。


それに、近くにいるとより一層分かるカッコよさ。


庵の目とどことなく似てるかも。

切れ長の一重が笑うと無くなる感じも。

でも庵はあまり笑わないから時々笑うとすごくドキッとするんだ。


庵と同じサラサラそうな髪は茶髪に染められてる。