「庵じゃねえか!あっ…えっと彼女さん?(ニヤ」
近くに来たその人は、庵の従兄弟らしい。
「あ、えっと違いますよ。そんな彼女なんてなれません」
こんなかっこいい優しい庵の彼女になんて、私がなれないし。
「へぇー…。…っとまぁそんな事はまた今度聞かせてもらおうか。
2人とも俺の店でパンケーキ食べる?
美味しいよ、彼女さんも好きそう」
ニッコリ笑いかけてくれる従兄弟さん。
名前聞いてないなぁ…。
「あの、でも今度来ます…「行く」」
「おっけぃ♪んじゃ、もう中入っていいよー♪」
え?並ばなくていいの?
並んだ方が、?
「ここ従兄弟の母さんと父さん…まぁおじさん達が経営してるから大丈夫なんだよ
俺に遠慮はいらないって言っただろ?」
あぁ、こういう事だったのね。
すごい、庵の身内がこのお店をやってたなんて!
本当は来るの恥ずかしいんじゃないのかな?
庵は本当優しいんだ。
「じゃあお言葉に甘えて…♪」
おぅ、と笑う君に少し胸がきゅんとなったのは秘密…。

