ほら、やっぱり。



庵の力が弱まった。


私はするりと抜ける


別に私を背負って欲しくない

庵だって何か抱えてるはずだから。


だから新しか信じてないんでしょ?


私…分かるんだよ。



庵の瞳が微かに揺れた。





辺りは静まっていた──────