「かおり、おはよう!」 「由依おはよう」 また、こうやってかおりと笑い合える日が来るなんて思ってもみなかった。 「昨日の英語のワーク難しくてさ〜」 「私もだよー、すっごい時間かかった」 前みたいに、一緒に廊下を歩いて教室に行く。 今までは感じなかったそんな些細なことさえも幸せ。 どうかどうかずっと、続いて。 そんな私のささやかな願いは教室に入った途端にあっけなく崩れ去る。