汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ



そう言って、1年生の割に短めのスカートをヒラヒラ揺らしながら目の前から居なくなった女子たち。



「…っばか。何言ってんのよ。」

ズッ、と頭上で鼻をすする音がした。


「かおり、」


「腰ぬけるほど怖かったくせに。
私なんか、かばっちゃダメだし」


そう言って、差し伸べられたかおりの手を見れば微かだけど、確かに。
震えていた。



「だっ、て…私にとっては親友だから…っ。
かおりがいじめられるのは、私、見てられないっ」

かおりの目に涙が溜まって溜まって溜まりすぎて
私のスカートの上に落ちる。


綺麗な跡を残して。


「ごめん、ごめんね、由依…。
私嫉妬してたんだよ…」


「ううん、私もごめんね…。
かおりの気持ち知ってたのに…」


お互い泣いて抱き合って。


仲直りが、できた。



「如月、良かったな」

「岩谷くん!」


見上げると優しい瞳で私達を見つめる岩谷くん。


「岩谷くんがいたからだよ。

ありがとう。」


泣き笑いな顔でそう言うと、岩谷くんは笑いながら私達の頭をぐしゃぐしゃした。


雄大の時とは、全然違ってあたたかくて、優しかった…。