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「…、由依ってば!聞いてる?」
「えっ?あ、ごめん。なに?」
「だからぁ、今度のテスト対策で由依の家で勉強会しよっ?
望月先輩に教えてもらお!ね?」
「え、でも雄大もテストだか──「いいよ。」 」
昼休み、かおりの提案を断ろうとしたらいつの間にか来ていた雄大がまさかのオッケーをした。
「きゃぁっ!望月先輩!」
語尾にハートがつく勢いで声色があがったかおりを横目に雄大を見る。
「ゆ、うだい…。ほんとにいいの?大丈夫?」
雄大を心配なんてしてない。
ただ、かおりを雄大に近づけたくない。
あんな酷いことをされてもまだ、こう思ってしまう私は異常なのかな。
「大丈夫だよ、別に。
それより、鎖骨──…。」
どうしよう、隠してたのバレた。
今度は何をされるか分からない。
「恥ずかしくて……。みんな知ってるから大丈夫だよ?」
知らない。本当は知らない。
「…ふーん、まぁいいんじゃない?」
…怒らなかった。

