「…ん」
通学路の途中、狭い道に連れこまれつけられたキスマーク。
鎖骨なんて、バレるに決まってる。
「俺のって印だから、他の男と話すんじゃねぇぞ。」
「…わかった。」
用事があったりしたら、話すでしょ。
そんな当たり前のことも見えないの?
だけど、そんな話言ったって今の雄大は聞き入れてくれない。
だから、大人しく従うふりをする。
満足そうに、『優しい雄大』に戻ると学校へ急いだ。
この頃の雄大はまるで、DVをする人と同じだった。
私を汚すときは、暴力をふるうのと同じ。
その後『優しい雄大』に戻るのは、暴力をふるってごめん、と謝る姿と同じ。
もう、しないから。
そんな言葉は一度も聴いたことが無かった。
だから、私は一生解放されない運命なのだと思っていたんだよ、雄大。

