「ねぇ、由依ー。知ってた?
あたしが、望月センパイを好きなこと」
7月、部活動の人たちの声が微かに聞こえる中親友のかおりが言った言葉。
望月センパイ。
望月 雄大。
「え、かおりって雄大が好きなの──?!」
知らなかった、だってそんな素振り1つも見せたことなかった。
「…うん、だから協力して──?」
協力して。何度も頭の中で繰り返す。
” ごめん、私も雄大が好きなの。 ”
言わなきゃ、言わなきゃ。
協力できない、って、言わなきゃ。
「…………ぅん。うん!いいよ」
言えなかった。せっかくできた親友との仲を私は壊したくなかった。
「ありがとお♪」
目の前で喜ぶ親友に私ちゃんと、笑いかけてあげられてたかな。
これが、間違いだった。

