本当に私、幸せだったんだ。


今みたいに強くなくていじめられてても雄大が気づいて助けてくれた。



雄大は私にとって正義のヒーローみたいな人だったんだよ。


「お前ら、ゆぅをいじめるな!」


「ゆぅ、大丈夫だよ、もう僕がいるから。ほら、おいで」



何年経っても思い出すだけで嬉しくなる。


その優しい笑顔と言葉に私は何度救われたと思う───?




好きで、好きで。 


雄大も私が好きだって言ってくれた。


2歳の年の差も、頼りがいがある要因で。





〝 君の全てが大好きだった。〟



「ゆぅ、卒業おめでとう。」

「ありがとう、雄大っ!」





中学校に入るまでは──────。