【~由依と雄大の過去~】
《如月由依side》




「ゆーだい!!あそぼー!」


小さい頃の私は今よりもっと可愛げがあった。


私の両親が離婚して従兄弟の雄大の家に物心つく前から住んでいた。


…私だけ。




私は、親権をもった母に育てられたけど母は私より男の人を選んだ。



だけど、恨んではいない。



だってずっと雄大と一緒にいることができる空間を最後に与えてくれたから。


それに、雄大の家族みんな優しくて良い人でこんな私も歓迎してくれていた。




「ゆーだいが好きだよー!」

「僕も、ゆぅが好き!」


” ずっとずっと一緒にいようね─ ”