道に転がっていた小石が足にコツンと当たって前に跳ね返る。 跳ね返った石をまた、蹴る。 ずっと ずっと 蹴って進む。 石だけをただ、下だけを向いて進むといつしかいつも通らない道に来ていた。 ここは…、 「雄大の家…。」 こんな偶然ってあるのだろうか。 いやこれは自分の意思で来たようなもの。 「ゆぅ……!?」 あぁ、どうしてこうも偶然は偶然を呼び重ねるの? 後ろには雄大がいた。