「…り」 「…ゅり」 「しゅり!」

誰かが呼んでる!誰だろ…。
周りが真っ暗だ。

重いまぶたを開けると、目の前には
親友の【渚(なぎさ)】がいた。
「あぁ~…渚か、ビックリした。
何か用?」
「もぉ~あんたはいつもそうじゃない!
彼氏が出来ないのもそのせいだよ!」
はっ?こいつは何言ってるんだ。
私はかすかにそう思えた…

『キーンコーンカーンコーン』
何が彼氏ができないだ!
本当イラつく!嫌味なの?
自分は彼氏いるからって浮かれすぎ!
トントンッ
「あの~、シュリさん呼ばれてますよ?」
誰だろこの人。誰だよ呼んでんの!

ちょっと、不機嫌そうにまえを向くと
先生が立っていた。

「機嫌悪そうだなぁ~、大丈夫か?」
「…はぁぁ。大丈夫です。」
「だったら、この問題解いてもらおうか」
「えっ…わかりません。」
「はぁ、お前なもうすぐテスト前だぞ!
わかってんだろ?だったら集中して勉強しろよ!またテストの点数下がるぞ!」

うざい。うざい。うざい。
なんなんだ。こいつは!それでも先生か?!生徒にストレスぶつけんなよ!

はぁ、ダメだ。もうやってらんない。
こんな学校嫌だ。

『キーンコーンカーンコーン』
やっと授業が終わった。
やっと帰れる、早く帰ろう。

「シュリさんなんか呼んでるよ?」
「誰だよ…」
もぉ、今日は本当ついてないなぁ。
っえ?///
な、ななななななんで?!
なんで、透君が!?
「ななな、なに?!ど、どうしたの?」
「あのさ、さっき呼んだ?」
「えっ?呼んでないけど…違う人じゃないかな?」
「あ、ごめんね。ありがと」
あぁ、透君が私に声かけてくれた。
嬉しい♡嬉しいすぎる♡

でも、誰だろう、透君呼んだの。

まさか…「渚!あんた、まさか透君に変なこと言ってないでしょうね?」
「あぁ?なにそれ、勝手に人のせい?
まじ意味わかんないんだけど、なんで私が透呼ばないといけないの?」
「なんで怒ってんの…ただ聞いただけだし。変な勘違いしないでくれる?」
やだなぁ、もう友達なんかいらない。
透君がいてもこの学校から消えたい、
今から親に言おうかな…

ガッチャ
「ただいま」
「…おかえり。」
「あ…あのさ話があるんだけど」
「…後にして」
なんなんだよ、誰も話にいてくれないなんて。
透君に会いたいな。明日会えるかな。
私は夢の中に入っていった

ピピピ…ピピピ…
今日学校休もうかな。

「おかあさーん、今日学校休むね」

シーン…
どこ行ってんだよ。
まぁいいや、今日はずっと家でいいや。

はぁ、何すればいいんだろ。
することなさすぎる。
「寝よ…」




はっ、今何時だ?!
眠すぎたのか?!あ、いま6時か…

んっ?私のベットに手かけて寝てるのは誰だ?

「ねぇ、、起きて!」

「うーん…」
聞いたことある声だぞ…
「ねぇ、なんで寝てんの?」

ガバッ!!
「すみません!つい眠ってしまいました!」
っえ?////////透君?
なんでいるの?えっえっ?!

「ととと透君がなんでいんの?」
「あぁ~ごめんね。私ものがあってあがらせてもらったんだけも、シュリさん寝ててそれ見てたら僕も眠たくなってつい。」
「透君ならいいよ!」
「あ…ありがと」

なんで、同じクラスでもない透君が手紙なんか…
「誰に頼まれたの?」
「ぇ…///」
「ぇ?」

まさかの自分から?
私に会いに!?
それはないでしょ!
それだったら毎日休む!

「…で、誰に頼まれたの?」
「渚さん…とか」
「とか?」
「/////…そ、それ以上言わせないで」
え…照れてる?なんで?
「照れてんの?」
「え…み、見ないで!!」
か、可愛い♡天使だ!
今なら告れる!

いや、今しかない!



「あ、あの「シュリさん!」
ぇ?
「あ…なに?」
「ぼ、僕さ、シュリさんに一目惚れしたんだ。ずっとずっと考えてた///
僕と付き合ってくれないかな?」
「えぇ?!そ、それ本当なの?」
「僕は本気だ!」
シュリの涙からポツリポツリと小さな涙がこぼれた

「本当に…ほんと…に…ぃ?」
「泣かないでください、ほら、涙拭いてよ。僕はシュリさんと一緒にいたいんだよ」
「ぅ…ぅ…ありがと…私も好きなの!…
透君が前からす…好きだった…。」
ギュゥ
「透君?な、、なにやってんの?」
「ごめん、ずっと我慢してたから」
「なんか恥ずかしいな♡」
嬉しすぎて頭が真っ白になる…

「シュリさん…「シュリさん何て呼ばないで。シュリって呼んで!」

「…シュリ」

やばい!顔がニヤついてしまう。

「透君、渚なんか言ってた?」
「あぁ、なんかアンタ鈍感すぎる!気づきなさいよ!シュリがどんだけあんたのことが好きか!って怒られちゃって

僕は急いで来たんだ。
渚さんがシュリさんに冷たくしてたみたいだね」
「あぁ…冷たくってか嫌われてる」
「それはね、計画通りだったらしいよ」
「え?!計画通り?!」
もしかして冷たくしてたのは私が学校を休むって知ってたからかな?

「あ、スキあり」
急に唇を重ね始めた。

「…ん!…とお…る…く…」

困難大胆だったの!?

やばい!顔赤くないかな?ニヤけてないかな?
「透君…大好き。」
「俺も…」

そう言って再びあついキスを交わした。

続く