夜人【ヨルヒト】さん

身体を支える力が抜け、チサエは崩れ落ちて顔を覆った。

「いや……助けて……助け……」

涙声で切れ切れに言うのが精一杯だった。

「僕もそう言った。エミカさんもそう言った」

容赦無い言葉が降ってくる。

「何度も言った。でも聞いてもらえなかった。だから」

チサエの手に、ぬるりとしたものが巻きついた。




「次は君の番だ」