夜人【ヨルヒト】さん

チサエが、がくりと膝をついた。

そのまま、前のめりに倒れる。

身体を覆っていた炎は小さくなり、炭化した皮膚の上を這いずっている。

「う……うぁあっ……」

その光景から目を逸らし、サナミは泣き続けた。


「なんだつまらない」


冷ややかな嗤い声に、サナミは身体を強張らせた。

机の上に、いつの間にかエミカが腰掛けていた。

足をふらふらと振りながら、歪んだ笑みを浮かべている。