伊織と恭介くんと藍人くんは同じ中学。
龍矢くんは恭介くんと藍人くんと仲良し。
すっかり4人で盛り上がって楽しそうに話している。
中学時代の話も出ているみたい。
「わ、私先に行ってるね?」
いてもたってもいられなくて、私は逃げるように教室に向かった。
「輝笑?!」
伊織の声が聞こえたけど、聞こえないふりをして走った。
伊織だけじゃなくて、龍矢くんたちにも悪いことしちゃったな…
と思いつつ、教室に向かう足を止めようとはしなかった。
そしてあと少しで教室に着くというところで、誰かに手首を掴まれた。
「輝笑、どうした?
急に走って行っちゃって…」
追いかけて来たのは…龍矢くんだった。

