「聞いていると思うけど、うちには二人の息子がいるの。……男の子と同居するのは、やっぱり抵抗があるかしら?」
「いえ、寧ろ誰かと一緒に住めて、嬉しいです。その……」




今の私が一人でいたら、何をするかわからないですから。



喉まで出かかったが、言葉にはならなかった。しかしお姉さんは察したらしく、そうね、と悲しそうに微笑んだ。




「あぁ、それより二人を紹介するわ。弟の棗には、お茶を用意してもらっているの。もうすぐ来るはずよ」




お姉さんがそう言うのを待ち構えたように、奥のドアが開き、一人の男の子が入ってきた。

瞬間、驚きで目を見開いてしまう。









…なにあのイケメン……!