ヤンデレ兄弟と同居しているが、もう限界。

「ひーまわりっ!」




驚いてプリントを落とし、ばら撒くなんて、そんな漫画みたいなこと……


梓さんの注意を受けた時、私は苦笑まじりにそう思っていた。

が、私の目の前に広がる真っ白なプリントで埋め尽くされた床を見れば言い訳一つできなくなる。すみません梓さん、貴方の言うとおりでした。



振り返るといつの間にか立っていた棗は、床に散らばるプリントを見て涙目になった私に、やっちゃったみたいな顔をした。




「ごめんごめん、そんなに驚くなんて思っていなくて……」
「うん……大丈夫だよ……」
「ほんっとに、ごめん!!今すぐ拾うね」




棗は鞄を置いて、言うとおり素早くプリントを拾ってくれた。私も拾わないと、としゃがんでプリントを引っ張ると……なぜか棗の身体が傾いた。




「えっ?!」
「うわっ!」




どうやら私はプリントと間違えて、棗の腕を掴んでしまったらしい。おかげで野次馬に大量のプリントを加え、二人仲良く転けてしまった。

衝撃に耐えようとグッと目を瞑る。頭にそれなりの衝撃はきたものの、案外大丈夫だった。



_それより、棗は!



咄嗟に目を開くと、その疑問は視界いっぱいにひろがる棗の顔にすぐかき消された。





「な、棗……?」