そうして高校に着き、その校舎を見ると思わずわあ…と声が零れた。私が思っていたよりもずっと大きくて、ずっと綺麗。そして生徒もたくさんだった。
もっと驚いたのが、私と棗が同じクラスだったこと。棗も嬉しそうにしていた。楓さんと別れ、教室に入ると、中はもう騒がしく、活気に溢れていた。
その活気に気圧され、あたふたしていると、棗に誰かが話しかけて来た。笑顔が眩しい、元気そうな子だ。
「よお、棗。ん?そのかわい子ちゃんは誰だ?」
「僕の妹みたいな子さ。名前は霊仙 向日葵ちゃん」
「よ、よろしくお願いします」
「おう。俺は奈留。よろしくな」
奈留君以外にも棗の周りには人が沢山やって来て、私も自己紹介と名前を覚えるのに一苦労した。棗も大変なはずなのに、嫌な顔ひとつせず、全部笑顔で受け答えしている。人気者なんだ……
そうしているうち、担任がやって来て、入学式だのホームルームだのが忙しなく続いた。へろへろになって、もうそろそろ帰れるか、と思った時、後々私の運命を左右するであろう言葉を、担任が口にした。
「あぁ、そういえば、生徒会に入りたい者はいないか?今日中に書記を決めないといけないのでな」
もっと驚いたのが、私と棗が同じクラスだったこと。棗も嬉しそうにしていた。楓さんと別れ、教室に入ると、中はもう騒がしく、活気に溢れていた。
その活気に気圧され、あたふたしていると、棗に誰かが話しかけて来た。笑顔が眩しい、元気そうな子だ。
「よお、棗。ん?そのかわい子ちゃんは誰だ?」
「僕の妹みたいな子さ。名前は霊仙 向日葵ちゃん」
「よ、よろしくお願いします」
「おう。俺は奈留。よろしくな」
奈留君以外にも棗の周りには人が沢山やって来て、私も自己紹介と名前を覚えるのに一苦労した。棗も大変なはずなのに、嫌な顔ひとつせず、全部笑顔で受け答えしている。人気者なんだ……
そうしているうち、担任がやって来て、入学式だのホームルームだのが忙しなく続いた。へろへろになって、もうそろそろ帰れるか、と思った時、後々私の運命を左右するであろう言葉を、担任が口にした。
「あぁ、そういえば、生徒会に入りたい者はいないか?今日中に書記を決めないといけないのでな」
