情報屋×極道組長


着いた部屋はなんとも殺風景な和室だった。

座布団に向かい合わせに座る。

「で、どうだったんだ?」

「俺を誰だと思ってる?ちゃんと出たに決まってるじゃねぇか」

「だろうな、No.1だもんな。」

「だから、あんた何かの厭味か?」

「誰も厭味なんざ言ってねぇよ。褒めてんだろうが」

いや、褒め言葉に聞こえねぇから聞いてんだろうがよ。

「あっそ。まぁ、いい。で、これが出た情報だ」

そう言って何枚も重なった紙を相手の男に投げた。

「やはりNo.1なだけあるな。欲しいかった情報が全て記載されてる」

「ちゃんと報酬は頂くからな」

「当たり前だ。おい、持って来い」

そう相手の男が一声掛けると、厳つい奴が入ってきた。

厳つい男が封筒に入った物を渡してきた。

受け取ると同時に厳つい男も去っていった。

「どーも。またの御利用をお待ちしてます。」

と、立ち上がり襖を開けようとしたが…。

---パシ

「あ゛ぁ?」

掴んだ相手が誰かなんてわかりきっている。

此処には二人しかいないのだから。