私が一人で起きて何も言わずに家を出るのは


親がいないから。


私が4歳の頃私の親は死んだ。
交通事故だった。
優しい母と父だった。


『澪、おばあちゃんといいこにしていてね。』


『うん!行ってらっしゃい!』


悪夢が起きたのはその挨拶を交わした
たった二時間後のことだった…