朝はなぜこんなに早いのだろう。
朝なんて来なくてよかった、
起きて横を見ればそこにあったあなたの顔、

あなたは今どこへ行ってしまったの。

―――チュンチュン―――

『ん…もう起きなきゃ。』


あたしの朝は何も言わずに始まる。
誰もいない家で冷めた家で起きることから始まる。


バタン


黙ってドアを閉めた。
学校までの道のりを歩く。