教室に入り自分の席を探す。
どうやら私の席は窓際の1番後ろから
2番目の席らしい。
やった!
窓際がいいなぁって思ってたんだよね!
私は自分の席にカバンを置き
イスに座る。
「なぁ、あんた」
突然横から声をかけられた
え?なんか怒ってる?
私は恐る恐る隣を向き返事をする。
「な、なにか、、」
私は隣にいる人物を見て
固まってしまった
サラサラな黒髪に
透き通るようにキレイな目
少しだるそうにしてる態度
その男の子はものすごいイケメンくんだった。
う、わあ、、、。
キレイな顔してるなぁ…
その男の子はまじまじと私を見る。
え!?な、なんか見られてる!?
なんで!?
私が少し混乱してると
男の子が口を開いた。
「あんた、名前は?」
「へ?名前?鈴原 花奏」
「鈴原?」
「う、うん」
な、なんなんだろう。
男の子はもう一度私をまじまじと見る。
いや、だから見ないでください…
「あのさ、お前、兄ちゃんいる?」
「い、いるけど」
「あぁ、やっぱな。どーりで似てると思った」
「え!?兄ちゃんの知り合い!?」
「まあね」と男の子は言うと
私をまたじっと見る
いや、だからなんでそんなに見るの??
私は恥ずかしくなって
なんで見るの?って聞いてみようと口を開いた、、と思ったけど
この人名前なんていうのかな、、
「ねぇ、あなたは名前なんていうの?」
「梶原 蓮介(かじわら れんすけ)」
「梶原 蓮介、、、、」
あぁ、確かに、、
すごい名前が似合う人だな、
いやなんかすごいしっくりくるなぁ、
「花奏」
「へっ?」
い、今、私の名前、、、
下の名前で呼んだ!?
いや、きっと聞き間違い、、
「花奏」
じゃなかったー!!!!!!
「な、なんですか」
「お前、何部に入るか決まってる?」
「決まってる」
私は間髪いれずに即答した
そりゃあ当たり前だ!
「ふぅーん。何部?」
「軽音部」
すると梶原くんは無表情だった顔が
少し驚きの顔に変わる
は?なんか変なこと言った??
「俺、も軽音部」
え!?
「ほ、ほんと!?」
「嘘なんかつかねーよ」
「ほー。梶原くんは何志望なの?」
私がそう聞くと梶原くんは少し考えるような素振りをして言った
「ギター…かな」
「おお。私もギター志望だよ!まぁ、正確に言うとギターボーカル志望だけど…」

